end of shite

敬称略日記

戦争とオーディションと骨

東京に行きました。

今回のメインは好きな俳優の朗読劇を観ることです。戦争の話だったので辛い気持ちになるだろうなと思っていたけどやっぱり辛くなって、でも予想に反してみんな生きてる話でびっくりした、びっくりするのもおかしいけど。戦争の舞台やドラマも結構あるけど辛い辛い気持ちになるからわりと避けてて、でも事実起きた戦争なので避け続けるのも良くないなという気持ちもあって複雑。自分の気持ちが潰れてしまわないよう必死になってしまい物語どころではなくなってしまう。登場人物はもう知ってる人なので死なないで欲しくなるけど、戦争だから彼ら以外にもたくさん死んでて敵もたくさん死んでるし、それを思うともう本当にどうしたらいいか分からなくて戦争ダメ絶対としか言えない気持ち。

戦国時代の話とかはエンタメとして消化できるのに(消化という言い方が適切かはわからないけど)先の大戦はやはり祖父母も経験しているし歴史上の出来事と呼ぶには最近すぎるからこんなに辛い気持ちになるのだろうか。

三越劇場はゴージャスですごく素敵な劇場だった。お高そうな食器や美術品の売り場を通り抜けて行くのが不思議な感覚だった。

 

三越劇場からダッシュで赤坂に向かいシソンヌのライブの当日券に並んだ。並んでる間タバコが吸いたくて吸いたくて劇場の目の前に灰皿もあったのに列から離脱するわけにもいかずぐううとなった。並んでいた仲間たちは(長い時間並びすぎて勝手に仲間意識を持った)みんな当日券取れたみたいで良かった。

シソンヌははちゃめちゃに天才的で、ひとつの隙もなくおもしろかった。特に好きだったのがオーディションコントで、じろうさんの野村くんが怖いもの見たさ的な魅力がすごくて、PVでの歌声がなんか切なくて笑ってしまった。

カテコでのお2人はなんだかしれっとしていてあんな天才的なコントの後で!こんなにしれっと!って驚いた。生で見ることができて本当に良かった。

 

次の日は池袋で観劇。朝食のタマゴサンドの玉子を盛大にこぼして服にシミができ恥ずかしかった。

死にませんようにと強く願った少女がずっと死なないお話。この劇団の舞台は2回目で、1回目は好き俳優を始めて観に行った時でもう2年も前か〜と感慨深い。とにかくストロングで生演奏が胸にずんずん響いて、浮遊する高嶋政宏は迫力がすごかった。全然違う舞台の演出家さんが言っていた『人類という種を個体として見たらすでに不死である』みたいなフレーズをずっと思い出していた。わたしの両手両足は誰の骨でできているのでしょうか。

迷った挙句Tシャツも買ってしまって特典で鬼たちと写真を撮りました。(これは自慢です)

 

池袋のルノワールでメロンソーダを飲んで帰りました。1人で行ったうえに友達もいないので店員さんと鬼としか喋らない2日間でしたが充実しすぎて最高だった。

また行くねTOKYO

嗅がせてくれよ恋の香り

好きな香り羅列

 

・帰り道にある寿司屋のダクトから流れてくる酢飯と漂白剤の混ざった香り

これはすごくいい

 

・同じマンションに住んでる美容部員のエレベーターの残り香

強い女の香りがする

 

・昔付き合っていた男性の赤ちゃんみたいなミルキ〜な香り

いわゆる好き好き大好き超愛してる状態だったので脳内記憶を改竄している可能性が大いにある

 

ヴェレダスキンフード

草みたいな香り

 

嫌いな香りはIQOSです。

わたしも強い女の香りをまといたくてデパートの一階を徘徊する日々、香水ってなんであんなに瓶大きいんだろう。

漕ぎ出せ大海原

もっと若い時に悩む人が多いのではないかという悩みに直面していて、私は今めちゃくちゃ上京したい。

実家はものすごく田舎で、どのくらい田舎かと言うと中学生は必ずヘルメットを被って自転車に乗っているし狩猟が解禁されると無闇に山に入らないようにと各々の家に備え付いていた防災無線でお知らせが来て年に何度かお年寄りが山菜採りから帰ってこれず消防団による山狩りが行われ県の中心地よりは随分寒いけどスキーができるほどでもなくただただ困る程度に雪が降るそんな感じの田舎だ。

中学に上がるまでほぼ古民家と呼べるような広いだけが取り柄でお風呂も薪で沸かすような家に住んでいた。そこから町内にある団地(あまりにも小規模なので団地と呼べるかは謎)に引っ越し、古民家は取り壊されもうダムの底だ。

高校は行ける範囲でいちばん大きなところにした。初めての全校集会ではあまりの人数の多さに立ちくらみがし、近所(といってもバスで20分はかかる)の制服が可愛いだけが取り柄の小さな高校に行けばよかったと心から後悔した。しかし学校の帰りにコンビニやファミレスがありすごく都会にでたなぁと若い私は浮かれた。

実家から通える範囲にある大学は国立しかなくそんな頭のない私はついに大学のそばで1人暮らしを始めた。実家ではエアコンなどつけたことがなかったので夏の暑さに辟易とした。使ったコップは自分で洗わないと汚れたままだという当たり前のことに新鮮に驚いたりした。アパートから歩いて行ける範囲にコンビニやスーパーがあり、宅配のピザも頼めるなんてものすごく都会に出たなぁとわりかし満足した。

そこから就職して、そのアパートから原付で市内中心部まで通っていたのだが、原付捕まりまくり地帯だったこともあり違反が重なりあと一点で免停というところまで来てしまった。もともと乗り物に乗るのが下手くそでいつか死んでしまうと思いながら通勤していたので思い切って中心部に引っ越した。田舎者ゆえにものすごく中心部にしてやった。繁華街から歩いて帰れる、友達もいつでも呼べる。来るところまで来たなって謎の達成感があった。

ある時急激に俳優をものすごく好きになり若手の俳優なので活躍の場が舞台中心で舞台なんてほとんど東京でしかしておらず月に一度くらいのペースで東京に行くように。のぞみでたったの4時間、往復約30,000円(早割で)。行こうと思えばいくらでも行けるもんだなと学びを得る。

交通費が月の家賃を超えた時、もう東京に住んじゃいたい気持ちが急に出てきた。非正規社員だし結婚もしてないし彼氏もいないし数少ない友達はバリバリ結婚していて滅多に会えなくなったしこの地にこだわる理由はない気がする。

高校進学のとき、大学進学のとき、就職する時、県外に出るタイミングなんていくらでもあったのにこれっぽっちも考えていなかった。地元にこだわりがあったわけでもなく本当に思考が停止していた。なんて漫然と生きているんでしょう。

東京に引っ越したって私が変われるわけではないけども私の人生なので決めるのはほとんど全部私だから私が決めないことには何も始まらないな。とりあえず交通費は確実に変わる。

知らない土地への引っ越し、貯金も全然ないし向こうに友達もいないし仕事もないし両親はそんなことしてないでさっさと結婚して欲しいしで不安要素しかないけど、あのクソ寒いくて広いだけの実家にいつだって帰れると思うとどこでだって生きていける気もする。

恋は本当に電波に乗ります

ラジオが好きでよく聴いている。

最近面白いな〜と思うのは四千頭身オールナイトニッポン0で、四千頭身はすごく若くて当たり前に自分たちのYouTubeチャンネルを持っていて当たり前に好きなユーチューバーがいる感覚とかすごく新鮮。キリキリした芸人界の上下関係が感じられなくて穏やかな気持ちで聴ける。(実際はバチクソに厳しい環境にいるんだろうけども)後藤くんが今年はM-1取るって言うと都築くんや石橋くんが茶化すことなくそうだな頑張ろうなって言ってたのすごく良かった。

 

ラジオって私にだけ秘密を教えてくれているような感覚になって、本当に遠い人なんだけど少しだけ身内のような感覚になってしまう。あいつのことはテレビで見てるだけのあなたより全然知ってるわよって。これってイヤホンを耳に突っ込んでるから声と耳が物理的にゼロ距離なことも少しは関係してるんじゃないかと思うんだけどどうなんだろう、まったく関係なかったりして。

 

父が使わないからとくれた純正のイヤホンがぶち壊れ、間に合わせで飛行機でくれた使い捨てみたいなイヤホン(無限に裂けてしまう)で聴いてるんだけど、時代に逆行したようなガサガサ音にむしろこれがラジオでは?!とポジティブな感想を抱いています。

涙の数だけ流し込めアルコール

お盆なので副業をしばらくお休みしている。

お金が入らないのは困るけど生活にはゆとりがある。

副業先は小さな小さなお店でスタッフも6人くらいしかいないし平日なんて3人くらいしかいない。

副業でのわたしは感情が完全に死んでいるので怒られても冷たくされてもヘラヘラしている。元来のトロさと気がきかなさでめちゃくちゃイラつかれるけど、それに気が付いてない振りもできる。

ママは急に間違えて小さいの買ってしまったからとブラ(未使用)をくれたりレイコップをくれたりする。ラッキー。でもスタッフの中では抜群に好かれていないなと、ひしひしと感じる。

チーママは同い年なんだけど(ほぼ)初対面で「絶対舐められたくないけんタメ口使わんでね」って言ってくるようなストロングスタイルな女で、わたしにはかなり冷たい。ちなみにタメ口使ったことは一度もない。

同世代くらいの女の子と何話したらいいかさっぱり分からなくて、待機中は地蔵のように黙っている。客のおっさんとのほうがなんなら良く話すのでおっさん経由でこの子1人暮らしなんだ〜とか知ったりする。

暇だと人件費削減でいの一番に帰らされたりシフト勝手に減らされたりするけどなんか平気だ。人権のなさは感じる。なんか平気なので結構しっかり働いているし不義理を働くようなことはしていない。

堪え性がなく認知がぐにゃぐにゃに曲がっているのになんでこんな人権少なめで平気なのかは謎である。もしかして天職なのだろうか、めちゃくちゃ気が利かないけど。

 

丸々1週間くらい出勤してないのでそろそろヒステリックで優しいママに会いたいとすら思う。

いろんなものが流れてしまった7月

朝起きているけどベッドから出られずごろごろと日曜の朝を満喫していると友達から着信があった。今近くの地下街にいるとのことで少しだけお茶をすることになった。

突然のお誘いほど嬉しいものはないので、大急ぎでお化粧して可愛い服を着て髪がボサボサだったのでベレー帽に突っ込んで出す予定だった郵便物をリュックに突っ込んで飛び出した。

デパートで待ち合わせをしてサンマルクでお茶を飲んだ。腹ペコだったわたしは飲み物とサンドウィッチとチョコクロのセットにした。セットで500円ととてもリーズナブルで嬉しい。友達はあったかい飲み物だけ。

聞くと先の豪雨で流れてしまった合コンが改めて開催され、街に出ていたとのことだった。わたしが仲介した合コンだったので無事開催されたと聞いてまた嬉しくなった。割と被害が大きい地域に住んでいる友達が街に出られるようになったのも嬉しかった。

 

7月の豪雨は合コンだけでなく本当にいろいろなものを流してしまった。豪雨に伴う激務の隙間に流れてくる被害の報道はどう考えても悲しいものばかりで、募金しかできない自分の無力さや山のそばに住まうリスク、山にしがみつくようにたっている実家のことを考えると辛い気持ちで身体中が満ち満ちになってしまう。

 

最近出会った男性を好きな人と認定してから生活にハリが出たよ、と報告したらなにそれ、と笑われてしまった。

家の隣にサーフガールが引っ越して来たこと、妹に誕生日プレゼントを買ったこと、パンプスの中で小さい靴下が丸まってしまうこと、野球を見に行ったこと、話しても話さなくてもいいことをたくさん話してお腹が空いたからと帰って行った。

だからパンを少しあげようかと聞いたのに。

こんな楽しいお茶に誘ってくれる友達がいるのに、ずっと1人で家にいると世界一孤独みたいな気持ちになってしまうことがある、わたしはなんて贅沢なんでしょう。